Xubuntuの日本語化(システムの日本語設定と日本語入力設定)について説明します。Live起動ではデフォルトで英語になっているので日本語化が必要です。インストールした場合はインストール中に設定されるので日本語化は必要ありません。この記事は当サービスで提供しているツールを使用した手順になります。
Xubuntuの日本語化
日本語キーボードですがデフォルトで105キーボードになっています。キーが全く合っていない場合はキーボードを変更してみてください。また入力方式は標準でIbus-Mozcになります。こちらはキー割り当ての設定が難しいので、使いにくい場合はfcitx5-Mozcを使用することをお勧めします。fcitx5-MozcはWindowsのIMEと同じようなキー割り当てに簡単に設定できます。ここではfcitx5-Mozcの設定方法について説明します。
PCや外付けHDD/SSDにインストールした場合
PCや外付けHDD/SSDにインストールした場合は、起動すれば日本語化されています。
Xubuntu Live起動の日本語化方法
XubuntuのLive起動はデフォルトで英語になっているため、日本語に設定する必要があります。
※ようこそ画面を進めていない場合はインストール方法選択画面まで進めてください。これをしないと、再起動後に英語に戻る、システムフォルダーに通知バッチが表示されて消えないなどおかしな挙動になる場合があります。
- Step1Terminal Emulatorを起動する
ツールバーのXubuntuアイコンから「Terminal Emulator」を起動します。
- Step2日本語化設定スクリプトを実行する。
「tool-verxxx」フォルダにある「01_setup-japanese-universal.sh」を実行します。
このスクリプトはシステムの日本語パックをダウンロードし設定します。また、デフォルトの入力システムを設定し、タイムゾーンをAsia/Tokyoに設定します。
実行方法については下記の記事をご覧ください
- Step3再起動
日本語設定を反映させるため、再起動(Restart)します。
再起動ボタンを押すと黒い画面でXubuntuのアイコンが表示される画面になります。USBメモリのランプの高速点滅が止まったら、Enterを押してください。(Live起動の場合、不親切なことに何のメッセージも表示されませんので、ずっと待つ必要はありません)
- Step4言語表示を日本語に切り替える
再起動後、下図が表示された場合は「名前を更新する」ボタンを押します。
- Step5fcitx5-Mozcをインストールする
「tool-verxxx」フォルダにある「02_setup_fcitx5.sh」を実行します。
このスクリプトはfcitx5パッケージをダウンロード&インストールし設定します。(設定ファイルが読み込めないので設定は失敗するので手動でおこないます)
- Step6言語サポート
ツールバーのXubuntuアイコンから「設定マネージャー」→「言語サポート」を起動します。
- Step7言語のインストール
言語のインストール画面で「後で通知する」ボタンを押します。
- Step8言語のインストールと削除
これは行わなくても問題ありませんが、不要な言語パッケージを整理します。
「言語のインストールと削除」ボタンを押します。
- Step9不要な言語を削除
不要な言語のチェックを外し、残したい言語のチェックを入れ「適用」ボタンを押します。(私は一応英語と日本語にしました)
- Step10キーボード入力の規定にFcitx5を設定する
①「キーボード入力に使うIMシステム」を「Fcitx5」に変更します。
②「システム全体に適用」ボタンを押します。
- Step11地域フォーマットの設定
①「地域フォーマット」タブで「日本語」になっていることを確認します。
②「システム全体に適用」ボタンを押します。
- Step12キーボードの設定
ツールバーのXubuntuアイコンから「設定マネージャー」→「キーボード」を起動します。
- Step13キーボード設定
「レイアウト」タブに移動します。
①キーボードはデフォルトで105キーボードになっています。キーを押したときに配列が合っていない場合は、「システムのデフォルトを使用する」のスイッチを左側にし、日本語用のキーボードで自身のキーボードに近いものを選択します。(私の場合は107キーボードですが105キーボードで問題ありませんでした)
②「キーボードレイアウト」で「日本語」が表示されていることを確認します。ここで「英語」や「USキーボード」などが表示されている場合は削除してください。
- Step14ログアウト
一度ログアウトします。(再起動でもいいです)
Fcitx5の日本語入力設定
Fcitx5-MozcをMicrosoft IMEと同じように半角全角キーで切り替えるように設定します。
- Step1Fcitx5の設定
ツールバーのXubuntuアイコンから「設定マネージャー」→「Fcitx5設定」を起動します。
- Step2入力メソッドの設定
①左側の領域に「キーボード-日本語」がある場合は、➡(右矢印)を押して右側の領域に移動します。左側の項目には「Mozc」のみにします。
②「適用」ボタンを押します。
- Step3グローバルオプションの設定
①「入力メソッドの切り替え」で「全角半角」以外を「ー」ボタンで削除します。
②「次(前)の入力メソッドに切り替え」の「空」ボタンを押します。
- Step4切り替えるキーを割り当てる
下図のように表示されるので、割り当てたいキーボードのキーを押すとそのキーが設定されます。ここでは半角/全角を押します。「次の入力…」と「前の入力…」を同じキーにした方が良いと思います。
- Step5適用する
下図のように設定したら「適用」ボタンを押します。
- Step6初期入力モードの設定①
以上で設定は終わりましたが、このままだと初期入力がひらがなになっています。IMEと同じように半角英数字を初期入力にしたい場合は下記の手順を行ってください。
①「入力メソッド」タブで「Mozc」を選択した状態で画面真ん中辺りにある設定マークをクリックします。
- Step7初期入力モードの設定②
①「初期モード」で「直接入力」を選択し、「OK」ボタンを押します。
②「入力モード」タブで「適用」ボタンを押して画面を閉じます。
- Step8Fcitx5の再起動
ツールバーのキーボードアイコンから入力システムの再起動をします。
ここまでで日本語の設定が終わりました。次は日本語化した事によってHomeフォルダーの再作成が行われたため、元々あったデータを日本語用のフォルダに移動します。この方法については次の記事で紹介します。
Comment