UbuntuでWindowsアプリを使う方法【後編】を紹介します。ここではSteam Protonを使用してFF15ベンチマークを動かす例を説明します。後編ではインストールしたFF15をSteamで使えるようにします。
UbuntuでWindowsアプリを使う流れ
前編の記事は下記になります。
UbuntuでWindowsアプリを動かす流れは下記のようになります。今回は⑧~⑪までを行います。
- Steamのインストール
- Steamの日本語設定
- Windowsアプリ(F15ベンチマーク)のダウンロード
- Steam Protonの互換性設定をする
- Windowsアプリのインストーラー(F15ベンチマーク)をSteamに登録
- Windowsアプリのインストーラー(F15ベンチマーク)にProtonの互換性設定をする
- Windowsアプリ(F15ベンチマーク)をインストール
- インストールした本体のパスを探す
- Windowsアプリ本体(F15ベンチマーク)をSteamに登録
- Windowsアプリ本体(F15ベンチマーク)にProtonの互換性設定をする
- Windowsアプリ本体のプロパティを設定をする
Steam ProtonでWindowsアプリ(FF15ベンチマーク)を使う
前編ではFF15ベンチマークのインストールまで完了しました。このままではまだ使えないのでSteamに登録します。
インストールしたFF15本体を探す
インストールしたFF15のパスはWindows用のパス(C:\Program Files\SquareEnix\FINAL FANTASY XV BENCHMARK)になっていました。これは実際はSteamフォルダ内にあるので探す必要があります。一応探し方も説明しておきます。
- Step1インストールしたFF15本体を探す①
FF15本体は隠しフォルダの中にあります。デフォルトでは隠しフォルダは表示しない設定になっているので表示します。
①三本線のマークから「隠しフォルダ(ファイル)を表示する」を選択します。
②「他の場所」をクリックします。
③Ubuntuのドライブを選択します。 - Step2インストールしたFF15本体を探す②
Ubuntuドライブ内を検索します。本体の名称はこの時点ではわからないのでフォルダー名で検索します。
検索マークを押して「benchmark」「square」「enix」などのワードを入力します。ここでは「benchmark」で検索します。 - Step3インストールしたFF15本体を探す③
「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」の中に本体があります。
- Step4インストールしたFF15本体を探す④
「ffxvbench.exe」が本体になります。Windowsの実行ファイルは「exe」なのでこの中にある拡張子から本体っぽいファイルを探すことになります。Ubuntuだと下図のように青いアイコンのexeファイルを探せばいいです。
- Step5インストールしたFF15本体を探す⑤
次の工程のために、テキストエディタなどにパスをコピペしておきます。
下図のパスの中で「user」はユーザー名、「3257756430」はユニークな数値になるのでインストールする度に変わります。
FF15本体をSteamに登録し起動する
FF15本体のパスが分かったのでインストーラーと同じようにSteamに登録します。
- Step1非Steamゲームを追加①
画面右下の「ゲームを追加」から「非Steamゲームを追加」を選択します。
- Step2非Steamゲームを追加②
検索してもいいですが、時間がかかったのでパスを追っていった方が早いかもしれません。先ほどのコピペしたパスを辿って「ffvbench.exe」を選択し、「選択」ボタンを押します。
- Step3非Steamゲームを追加③
「ffvbench.exe」にチェックが入っている事を確認し、「選択したプログラムを追加」ボタンを押します。
- Step4Protonの互換性設定①
「ffxvbench.exe」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- Step5Protonの互換性設定②
「互換性」画面で下記を設定します。
①「特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する」にチェックを入れます。
②以前に選択したProtonのバージョンと同じものを選択します。ここでは「Proton Experimental」を選択します。(画像が違いますがご容赦ください) - Step6起動オプションの設定
ショートカット画面で起動オプションを設定できます。FPS表示アプリの起動やNVIDIAの環境変数などを入力できます。因みにFPSだけを表示したい場合はSteamの設定で可能です。
下図の起動オプションは、マルチGPUを使用してる場合にNVIDIAのGPUで起動するようにする環境変数です。
- Step7FF15ベンチマークを起動する
「プレイ」ボタンを押します。
「ffxvbench_installer.exe」は消さないでください。これを消すと本体が起動できません。
無事に起動できたでしょうか?下図のように黒い(グレー)の画面のまま表示されない場合は、Protonのバージョンを変更してみてください。

NVIDIAの設定をしていませんが、それなりに良い結果がでました。FPSも60~90位でした。

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