Ubuntu24でLive起動した場合のシステムの言語を日本に設定する方法と日本語キーボード入力の設定について説明します。当サービスが提供しているツールを使用する設定方法になります。
Ubuntuを日本語化する
UbuntuのLive起動でシステムの言語を日本語にし、キーボードの入力を日本語に設定します。Live起動版で日本語設定済みの商品を購入された方はこちらの手順は不要です。またPCまたは外付けドライブにインストールした方は既に日本語設定されているのでこちらの手順は下記の項目のみ確認すれば大丈夫だと思います。
インストールした場合
インストールした場合は、Ubuntu標準でibusのMozc(IME)が使用され日本語入力ができる状態になっています。
半角/全角で切り替わらない場合下記の項目を確認してください。
設定→キーボード→入力ソースで「日本語(Mozc)」が一番上に来るようにします。下図の部分をドラッグすると移動できます。「日本語」だけの項目は削除しても問題ありません。変更したらログアウトか再起動してください。

アプリによって上手く機能しない場合があるので、使いにくい場合はfcitx5 Mozcをお勧めします。次の章の手順4と手順12以降を行ってください。
Live起動の場合
キーボード入力はUbuntu標準でibusのMozc(IME)が使用されています。私の環境だけかもしれませんが日本語入力が上手く動作しなかったため(キー割り当てがよくわからなかった)、fcitx5のMozcを使用する方法を紹介します。こちらはWindowsと同じキーボード入力に簡単に設定できるのでお勧めです。
事前にネットワークに接続してください。
ようこそ画面を進めていない場合は日本語設定をする前に1度進めてください。(上手く反映しない場合があるため)
- Step1show-app画面を開く
デスクトップ左下のshow-appのアイコンをクリックします。
- Step2Terminal(端末)を起動する
Terminalを起動します。
- Step3日本語設定スクリプトを実行する
「tool」フォルダーから「01_setup-japanese-universal.sh」を実行します。
このスクリプトはシステムの日本語パックをダウンロードし設定します。また、デフォルトの入力システムを設定し、タイムゾーンをAsia/Tokyoに設定します。
実行方法については下記の記事をご覧ください。
設定を反映させるため再起動します。(ログアウトではなく再起動)
- Step4日本語入力設定スクリプトを実行する
再起動後、下図の画面が表示された場合は「名前を更新する」を押します。
- Step5fcitx5-Mozcのインストール
「tool」フォルダーから「02_setup_fcitx5.sh」を実行します。
このスクリプトはfcitx5パッケージをダウンロードし設定します。(設定ファイルが読み込めないので設定は失敗します。)
- Step6設定を開く
show-app(アプリ一覧)から設定を開きます。
- Step7地域と言語の設定1
「システム」→「地域と言語」を選択します。
- Step8地域と言語の設定2
「あなたのアカウント」と「ログイン画面」が日本語になっていない場合は、日本語にします。
次に「Manage Installed Languages」を選択します。
- Step9言語サポートのメッセージ
「言語サポートが完全にはインストールされていません」の画面で「後で通知する」を選択します。
- Step10言語サポートの設定
「言語のインストールと削除」をクリックします。
これはしなくても問題ありませんが無駄にインストールされている言語パッケージを整理します。
- Step11インストールされている言語の整理
使用しない言語のチェックを外します。私は一応英語と日本語を残しました。
「適用」ボタンを押します。
- Step12キーボード入力システムをFcitx5に設定する
「キーボードに使うIMシステム」が「Fcitx5」になっていない場合は変更します。
- Step13キーボードの入力ソースの設定
設定→キーボードの「入力ソース」に日本語以外の項目がある場合は削除します。(ここで英語があるとひらがな切り替えが上手くいきません)
「すべてのウィンドウで同じソースを使用する」にチェックが入っていることを確認してください。
- Step15ログアウトする
デスクトップ右上の電池マークをクリックし、「ログアウト」をクリックします。
- Step16ログインする
ログインします。Live session userはパスワードが設定されてないのでEnterでログインできます。
fcitx5 Mozcのキーボード設定
Ubuntu標準では入力切替はCtrl + スペースで行います。Windowsと同じように半角/全角でひらがなと半角英数字を切り替えを行いたい場合は以下の手順を行ってください。キー操作をカスタマイズしたい場合もこちらで設定します。
- Step1Fcitx5の設定
アプリ一覧からFcitx5設定アイコンを実行します。
- Step2入力メソッドの設定
「入力メソッド」タブの左側の領域に「Mozc」以外の項目がある場合は右側の領域に移動します。
「適用」ボタンを押します。
- Step3グローバルオプションの設定1
「グローバルオプション」タブでキーの割り当てを行います。
「入力メソッドの切り替え」で全角半角以外を「ー」ボタンを押して削除します。
「次(前)の入力メソッドに切り替える」で「空」ボタンをクリックします。
- Step4グローバルオプションの設定2
下図の状態になっているときに設定したいキーボードのキーを押すとそのキーの名前が入力されます。
ここでは半角/全角キーを押します。
「次(前)の入力メソッドに切り替える」の両方で同じキーにした方がいいかもしれません。
設定したら「適用」ボタンを押して閉じます。
- Step5初期入力で半角英数をデフォルトにする
このままでは最初の入力がひらがなになっています。Windows IMEと同じように半角英数にしたい場合に以下の手順を行ってください。
「入力メソッド」タブに戻り真ん中辺りにある設定マークを押します。
- Step6初期入力モードを変更する
初期モードを「直接入力」にして「OK」ボタンを押します。
これで設定したキーでひらがなと英数字を切り替えらるはずです。できていない場合はデスクトップ上のツールバーのキーボードマークから「再起動」を押してみてください。
Live起動で日本語に設定した後はデータが移動される
Live起動で日本語に設定した場合Homeフォルダのフォルダ(デスクトップやダウンロードなど)が、英語表記から日本語表記にフォルダが作り変えられてしまいます。フォルダ内にデータが入っていた場合、英語表記と日本語表記のフォルダが混在します。(snapを除く)以前のデータは英語表記の方に入っています。

日本語設定する前にデスクトップの右下にようこそ画面を起動するショートカットアイコンが置いてあったと思いますが、こちらは「Desktop」フォルダにあります。Ubuntuの場合、このショートカットは移動すると権限を失い実行することができなくなります。ここから実行したい場合は、右クリックして「このアプリを実行する」をクリックしてください。Ubuntuの場合は左側のツールバーの一番上にショートカットがありますし、毎回起動時にしつこい位に表示されるので削除しても問題ありません。

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