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Ubuntu系OS・Linux Mintの注意事項と不具合【必ずお読みください】

Linux Mint22のLive起動で他のドライブのSwapが使われる
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当サービスで提供しているブータブルUSB使用時の注意点やUbuntuやLinux Mint22で発生している問題や不具合について説明します。

ブータブルUSBは2つのバージョンがあります

当サービスのブータブルUSBは2つのバージョンがあります。

  1. Ventoyアプリで作成したバージョン
  2. オリジナルツールで作成したバージョン

Ventoyで作成したブータブルUSBの場合は初回起動時にUEFI MOKキーの登録が必要になります。また起動時にVentoyのメニュー画面が表示されます。当サービスオリジナルツールで作成したブータブルUSBはこれらはありません。

ブータブルUSB使用上の注意

ブータブルUSB使用時の注意点を説明します。

Writableは永続保存領域

Writable」デバイスをアンマウントしないでください。

当サービスオリジナルツールで作成したブータブルUSBにはデスクトップやツールバーなどに「Writable」「EFI」「tool」のUSBのアイコンが表示されます。

  • Writable:永続保存領域のパーティション
  • EFI:ブートファイルやUEFI認証ファイルが置いてあるパーティション(起動の為に必要)
  • tool:設定スクリプトが置いてあるパーティション

特に「Writable」は常時書き込みを行っているため、絶対にアンマウントや取り出しをしないでください。アンマウントした場合、再起動やシャットダウン時にエラーになり正常に終了しないことを確認しています。また、このパーティションから直接ファイル操作を行わないでください。

EFIパーティションやtoolパーティションはアンマウントしても問題ありません。

ubuntuのWritable・EFIパーティションのアイコン
Linux MintのWritable・EFIパーティションのアイコン

永続保存領域付きのブータブルUSBはちょっと遅い

永続保存領域付きのブータブルUSBは、保存領域なしのブータブルUSBと比べると少しパフォーマンスが落ちます。これは常時、永続保存領域へ読み込みと書き込みを行っているためと思われます。

Windowsでは認識しないフォーマットを使用している

一部のパーティションはLinuxのext4、swapでフォーマットしています。これはWindowsでは認識しないフォーマット形式になります。WindowsでブータブルUSBを接続した場合、認識しない旨のメッセージが表示される場合がありますが、USBメモリが壊れている訳ではありませんので安心して下さい。

Ubuntu系OS・Linux Mintでの既知の問題

Live起動で稀に再起動やシャットダウンに失敗する

Ubuntu系OSのLive起動では、稀に再起動やシャットダウンに失敗する場合があります。特にLinux Mint22で発生しています。Enterを押した後にログが走りますがその際うまくいかない場合があります。「Press Enter」でEnterを押しても反応しない、ログが途中で止まったままなどの現象を確認しています。これはドライブが適切にアンマウントされない場合や、ログの書き込みが上手くいかない場合に発生していると思われます。

再起動やシャットダウンが正常に行わない場合は、USBメモリのランプが点滅していないことを確認し、PCの電源ボタンを長押ししてシャットダウンしてください。

再起動するとUEFIブートメニューに表示されないことがある

こちらもUbuntu系OSで確認しています。USB接続経由のlive起動や外付けドライブにインストールした場合に、再起動したときにUEFIブートメニューに表示されないことがあります。これはUEFIの仕様によるものかもしれません。Fast Boot対応のUEFIの場合、ブートメニューの読み込みを省略する機能があります。Fast Bootを無効にするなどの対策をすると直るかもしれないので試してみてください。Fast Bootの設定がない場合もあります。その場合はシャットダウンで対応して下さい。

Linux Mint22のインストール時の問題

Linux Mint22ではインストール時にいくつかの問題を確認しています。

ブートローダーが正しい場所にインストールされない

Linux Mint22やUbuntu22ではインストール時に「ディスクを削除してインストール」または「それ以外(手動パーティショニング)」を選択した場合にブートローダーがインストールしたドライブにインストールされない現象を確認しています。詳細は下記の記事をご覧ください。

インストールするドライブにSwapパーティションを作成するとLive起動に影響する

インストールするドライブを手動パーティショニングでSwapパーティションを作成するとそのSwap領域がLive起動で使用されます。これはLinuxの仕様でもあるので特に問題はないと思われます。再起動するとクリアされます。

Linux Mint22のLive起動で他のドライブのSwapが使われる

当サービスのブータブルUSBにもSwapパーティションがありますが、インストール時にフォーマットされてしまいます。フォーマットされても特に問題ないと思われますので無視して大丈夫です。

Linux Mint22で他のドライブのSwapが初期化される

インストール後再起動やシャットダウンに失敗する

Live起動でインストール後の再起動やシャットダウンに失敗します。「Press Enter」でEnterを押しても反応しない、ログが正常に走らない現象を確認しています。

シャットダウンや再起動する前にインストールしたドライブのパーティションを全てアンマウントすると良いかもしれません。アンマウント時にエラーが発生する可能性大ですが可能なパーティションはアンマウントしておいてください。可能なら「ディスク」アプリからドライブの電源OFFにしても大丈夫です。

diskアプリのドライブの電源OFF

アンマウントできない場合はそのままシャットダウンや再起動を行ってください。

再起動やシャットダウンが正常に行わない場合は、USBメモリのランプが点滅していないことを確認し、PCの電源ボタンを長押ししてシャットダウンしてください。

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