Linux用のNVIDIA X Server Settingsのドライバー設定について説明します。この記事ではUbuntu24.04での設定画面で説明しています。
NVIDIA X Server Settingsのドライバー設定
LinuxOSのNVIDIAサポートはWindowsに比べるとかなり弱いですが、一部Windowsと同じような設定をすることは可能です。WindowsではOptimus機能が使用されていましたが、LinuxではPrimeという機能を使用しています。WindowsのNVIDIA 3D設定項目はLinuxではアプリケーションプロファイルを作成することで細かな設定ができます。ただし、Windowsほど多くの設定はできません。また、NVIDIAとIntelのマルチGPUもサポートされています。
下記の記事でもLinux用NVIDIAドライバーについて説明しています。
NVIDIA X Server Settingsの起動と設定
NVIDIA X Server Settingsにどんな項目があるのか見てみましょう。設定が可能な画面は下記の4つになります。
- PowerMizer:GPUの電力管理とパフォーマンス制御する
- Application Profiles:アプリケーション毎のグラフィック設定をする
- nvidia-settings Configuration :設定用途がわかりません
- PRIME profiles:使用するGPUを設定する(マルチGPUの場合に表示されます)
①アプリ一覧から「NVIDIA X Server Settings」を開きます。

②System information

③GPUの情報

④Themal Settings

⑤PowerMizer
ここでGPUの電力管理とパフォーマンスのバランスを制御します。以下の3つオプションから選択します。
- Auto:自動的に最適なパフォーマンスレベルを判断して切り替えます。
- Adaptive:システム負荷に応じて動的にパフォーマンスレベルを調整します。ノートPCなど、バッテリーの持ちとパフォーマンスの両方を重視したい場合に選択します。
- Prefer Maximum Performance:常に最大のパフォーマンスレベルになります。ゲーム、3D描画、重い計算処理など、最大のGPU性能が必要な場合に選択します。ノートPCのバッテリーで稼働してる場合はこの設定にしないことをお勧めします。

⑥Application Profiles
ここでプロファイルを作成しアプリケーション毎の設定をします。プロファイルの作成方法は下記の記事をご覧ください。

⑦nvidia-settings Configuration
設定用途がわかりません。

⑧PRIME profiles
NVIDIAとIntelのマルチGPUの切り替えの設定をします。通常はIntelのGPUが使用されています。
- performance mode:常にNVIDIAのGPUをします。あまりお勧めしません。
- On-Demand:アプリケーションの起動時にコマンドや右クリックメニューにて、ディスクリートGPUで起動するようにします。

Comment