この記事は当サービスで提供しているUbuntu24で使用する設定スクリプトの使い方について紹介します。
ツール一覧
以下のツールが用意されています。必要なツールのみ使ってください。なお、これらの設定はGUI操作でも設定可能です。
これらのツールはエラーや想定していない入力を考慮していません。コマンドの実行結果がNGだった場合でも正常に行ったようなメッセージが表示されますので、Terminalのメッセージを確認してください。心配な方は使用しないでください。また、使えなかった場合は手動で行ってみてください。
使う順番に書いています。アップグレードはどちらかを使ってください。
- create_user_and_disable_autologin.sh(ユーザーアカウントを作成する)
- setup_japanese.sh(システムの言語を日本語にする)
- setup_fcitx5.sh(fcitx5 Mozcを使用する日本語キーボードに設定する)
- upgrade_all.sh(すべてのパッケージのアップグレードを行う。※下記とどちらか)
- part_of_upgrade.sh(libreoffice、gimp、thunderbird以外のアップグレードを行う。※上記とどちらか)
- install_auto_driver.sh(PCに合わせて自動でドライバーを選択しインストールする)
- install_chrome.sh(Google Chromeをインストールする)
ユーザーアカウントの作成
create_user_and_disable_autologin.sh
自動ログインを無効化しアカウントを作成します。対話式になっているのでメッセージの通りに行えば大丈夫です。短いパスワードでも作れます。
Live起動では「ubuntu」アカウントで自動ログインされます。個別でアカウントを作ってパスワード有りにした方がセキュリティ的にいいかもしれません。ただし、機能制限がかかる場合があります。何かの機能が使えなかったり保存できない部分があるかもしれません。また、アクセス権など個別に設定する必要があります。「ubuntu」アカウントにパスワードを設定し自動ログインをやめるという方法もあります。これらは検証していないのでわかりません。
Ubuntuを日本語化設定をする
setup_japanese.sh
Ubuntuの言語を日本語に設定します。一部GUIで見ると「日本語」と表示されない部分があります。詳しくは日本語設定記事をご覧ください。
setup_fcitx5.sh
日本語入力のキーボードを設定します。標準ではibusのMozc(IME)が使用されていますが、日本語入力が上手く動作しない場合はfcitx5のMozcを使用してください。こちらはWindowsと同じキーボード入力に簡単に設定できるのでお勧めです。
パッケージのアップグレード
upgrade_all.sh(すべてのパッケージをアップグレード)
part_of_upgrade.sh(libreoffice、gimp、thunderbird以外)
Windowsのupdateと同じようにUbuntuでも更新が必要です。全てのアップグレードを行うと5GB~8GBの容量を使います。Live起動では容量が限られているので使用しないアプリのアップグレードは行わない選択肢もあります。またUSBメモリの場合更新に数時間を要する場合があります。特にlibreofficeは時間がかかります。セキュリティや重要な更新のみを行うコマンドも存在するので検索してみてください。
Live起動では自動更新をOFFにした方がいいかもしれません。
ドライバーのインストール
install_auto_driver.sh
PCに合わせて自動でドライバーを選択しインストールします。
Google Chrome
install_chrome.sh
Ubuntuには標準でFire foxブラウザが入っています。私が検証したPCではクラッシュして起動できませんでした。PCによっては起動できない場合があるかもしれません。
ツールがある場所
設定スクリプトはインストールUSBメモリの100MB程のパーティションの中にあります。
- Step1USBメモリからコピーする
左側のアイコンからUSBメモリアイコンの100MB前後のボリュームを開きます。「tool」フォルダの中に入っています。
- Step2コピーする
HOMEフォルダやデスクトップなど好きな場所にコピーしてください。
ツールの使い方
設定スクリプトの使い方について説明します。
- Step1アプリの一覧に遷移するアイコン
左下にあるshow-appのアイコンをクリックします。
- Step2端末(Terminal)を起動する
アプリ一覧の中から「端末」アイコンをクリックします。
- Step3スクリプトファイルを端末にドラッグアンドドロップする
使用するスクリプトファイルを選択し端末にドラッグアンドドロップします。
- Step4スクリプトの実行
端末をクリックしてアクティブにしてからEnterを押します。
Enterを押したら実行されるのでファイル名を確認してください。
端末画面の緑色の文字(ここでは「ubuntu@ubuntu」)が入力可能状態になればスクリプトが終了しています。
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